銭湯サウナについて
これも今は細かな説明は省きますが、サウナで重要なのは水風呂です。おそらく多くの人は、サウナと聞くと高温の熱気の満ちた部屋を思い浮かべるでしょうが、正確にはこれはサウナ室です。サウナを構成する要素のひとつに過ぎません。さて銭湯サウナですが、東京都浴場組合のサイトでは、サウナと水風呂の有無を選んで検索できるので便利ですね。
取り急ぎ、帰り道にある銭湯にサウナと水風呂があるようなので立ち寄ってみました。ここはサウナに入るときはプラス200円。番台で腕に巻く輪っかを渡されます。これをつけていると追加料金を払った正規のサウナ客とわかる仕掛けです。
サウナ室は小さなもので、詰めると四、五人は座れるでしょうが、実際には三人程度がせいぜい。乾式で室温は92度。室内にテレビはなく(このテレビの有無もサウナの評価ポイントのひとつです)、名前の知らない演歌が流れています。入った感じは悪くありません。
残念なのは水風呂で、水温はおそらく20度よりもぬるいでしょう。楽天地スパの18度の水風呂が普通になってくると、この水温はぬるすぎます。大きさも二人入るといっぱいという狭さで、水深も浅め。サウナ利用者でない客がえんえんとおしゃべりしながら入っています。
ところで、楽天地スパのような温浴施設では通常刺青、タトゥーを入れた客は入場できないのですが、銭湯はこの限りではありません。事実、この銭湯でも刺青を入れた客が結構目について、楽天地スパに慣れた私には却って新鮮なくらいです。体のあちこちに今ふうのタトゥーを入れた若者が、サウナと水風呂、そして脱衣場を往復しています。これは、なかなかサウナを分かった人の入り方です。そうか、刺青を入れていると温浴施設には入れないから、こういう場所でサウナを楽しんでいるのか。この若者は、狭いサウナ室で胡座をかいて座っていて、正直邪魔だったんだけど、まあ許してやろうか…と思って彼の腕を見ると、例のサウナ料金を払った証の腕輪を着けていません。やっぱり許してやらないことにします。
この銭湯には、浴室と脱衣場に飲用水の蛇口がありました。サウナには水分補給が欠かせませんので、これはプラスポイントです。また、今回は利用しませんでしたが、脱衣場と別に、気持ちのよさそうな休憩室がありました。
店の人が妙に愛想がよかったのも、もうひとつのプラスポイントでしょうか。